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2008年02月21日

 ■ 1GB

microSDカードという物を買った。
携帯電話やデジカメに差し込んでデータを保存したり持ち運んだりするためのものだ。
小指の爪くらいの大きさの物体に1GBものデータを書き込むことができる。

まさしくあれだ。
昔、スパイ映画などに出てきたマイクロチップというやつだ。

そんなスパイへの憧れもあって買ってしまった。
しかも安かった。
大手メーカー品だと数千円する筈だが、聞いたことのないメーカーのやつだったので890円だった。

即買い。

これで携帯やパソコンに空いている謎の穴をフルに活用することができる…。
さっそく携帯電話に差し込んでみる。

聞いたことのないメーカーのやつだったのでドキドキしたが、問題は無かった。
画面で確認すると60MBだった携帯が1060MBにパワーアップしている。
スーパーサイヤ人感覚でパワーアップしている。
(記憶容量が増えただけで性能は変わらないが…)

しかし、ここではたと気づく。

この1GBというのは、それだけの空き容量があるというだけであって、つまりは何も吹き込まれていないカセットテープなのだ。

そう。
私は、1GBの空白を手に入れたに過ぎない。

…急に、広い荒野で独りぼっちの気分がしてきた。

そんなにたくさん、いったい何を保存すればいいのだろう…?

1GBの空白。
恋人と別れたときに心にポッカリと空く、あの空白でさえ、せいぜい200MBだ(あくまで推定)。1GBとなるとかなりの量である。

microSDに何を書き込むべきか。
今もって正解はわからないが、とりあえずこの文章を保存してみた。(このブログは携帯電話のメモパッドを使って書いている)

たったの5KBだった。
だが、こうやって少しずつ空白を埋めてゆくのだ。

その作業は、人生を生きることに似ているのかもしれない。

投稿者 n-houkou : 2008年02月21日 02:18

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